エアコンの中は結露が発生し、この水が排水管から流れています
日本では、エアコンからの水漏れは、稀にしか起きませんが、タイではしょっちゅう発生します。何故でしようか。
エアコンの中には空気を冷やす部分(熱交換器部分)があります。アルミの薄い羽根がたくさんある部分です。このアルミの羽根部分が外の室外機から送られてくる冷えた冷媒液で冷えていますが、ここに室内の空気が流れてきて、空気が冷やされ、室内に戻っていきます。この冷えたアルミ羽根部分に空気が触れるときに結露が大量に発生します。この水が排水管(ドレイン管)を通って外に流れていきます。
この排水管が詰まると水漏れが発生します。タイでの水漏れのほとんどはこの排水管のつまりが一番の原因です。
この排水管のつまりは、エアコンの中が汚くなりこの汚れがひどくなると排水管のつまりを起こします。
たまっている排水にドロドロのミズゴケのようなものが発生
タイではなぜエアコンの水漏れが多発するのでしょうか。それは、エアコンの使用頻度が激しいことが理由として挙げられますが、それだけではありません。
結露を受けるトヨ(溝)に排水が溜まり、流れていきますが、この排水のトヨに溜まった水にミズゴケのようなドロドロしたものが発生します。このドロドロが排水管をつまらせます。
写真①は、トヨ(溝)に発生したドロドロのミズゴケのようなものです。
写真②は、このドロドロをバケツに入れたものです。
このドロドロのミズゴケみたいなものは、やはりタイの高温多湿地域だから大量に繁殖するのだと思います。これがタイでエアコンの水漏れが発生する頻度が高い大きな原因の一つです。
エアコンの水漏れはクリーニングでほぼ解消します。
このようなエアコンの水漏れは、エアコンをクリーニングし汚れをきれいに取り除き、同時に、排水管の中も高圧洗浄できれいにしますので、これでほぼ解消します。
なお、排水管の勾配が十分取れていなかったり、排水管が一部上に上がっていたりすると排水が溜まりやすく、そこにドロドロのミズゴケのようなものが繁殖しやすくなりますので、エアコンの水漏れも発生しやすくなります。
このような水漏れは、早いところではクリーニング後、3~4ヶ月ぐらいで発生する場合もあります。早めのエアコンクリーニングをお勧めします。
これ以外の水漏れの原因は、①排水管の勾配が不十分のため、②排水管のつなぎ目の結合が十分でない、③エアコン内の霜の発生(別の機会に説明)等があります。